クレスダズラの神話。 続き

 メサ=コアトルの抜き取った羽から二人の文様を持つ翼有人が生まれました。
その二人は翼有人の祖先となり、山岳地帯で栄えました。
 それから何百年も経ちましたが翼有人の中にまれに文様を持つ子供が生まれるようになりました。
有翼人達はメサ=コアトルの子として大切にされるようになりました。
 大陸創世から何年経ったでしょうか。文様の子供がまた生まれました。
月と太陽と名づけられたその男の子の双子は、仲良く育ちました。
 あるとき、冒険者の一行がルラ高地の里に訪れました。
月の子供は冒険者の話を聞き、自分もなりたいと思いました。
太陽の子供は月の子供のことが大好きだったのでそれをとめようとしましたが、
大きくなった月の子供は里を出て賞金稼ぎになりました。泣いて泣いてそして笑いました。
「僕のものにならないのなら、いっそ殺してしまえばいい。」
 そう言って太陽の子供も里を出ました。
太陽の子供は月の子供を捜しています。いつまでも。いつまでも。

 

 

 

現代の話です。

月の子供はアホ毛のあの人です。

兄貴がちょっとメンヘラこじらせてます。

野球大会にちょいちょいはさんでますが野球大会早く書きます……。

野球大会編 第三章 黒の蝶にて

――大蟹の月22日、クレス王国黒の蝶。
 ミネルヴァはクレス王からの招待状を見ていた。
黒の蝶側より数名選手を用意して欲しいという要請があったからだ。
「んーどうしようかしらねぇ……。ウグイス嬢もこちらで手配してほしいとのことだけど。」
 ミネルヴァは思案する。金貨にして300枚の大仕事が待っているのだ。下手なことはできない。
「ミネルヴァ様。お茶のご用意ができました。少々休憩なさっては?」
 紅茶をトレイに載せたシレスに休憩を促される。
いい事を思いついたかのようにミネルヴァはぱっと顔が明るくなりシレスに言った。
「そうだわ!シレス。貴方ソフトボールやってたわよね!野球大会に出なさい!あとウグイス嬢はペトラね。あの子あの辺上手いから。」
「は……はい。良いですが国家同士の野球大会に、私なぞが出ても良いのですか?」
 戸惑うシレスを尻目に返答の手紙にシレスとユピテルの名を書くミネルヴァ。
「ミネルヴァ様?ユピテル様はこの場に居ないのですが、勝手に出場の手配をしてよろしいのですか?」
「いいわよシレス。あいつツケためてるから、この辺で支払わせとかないと。それに……クレスの事はクレス王にやっていただかないとね?」
 最後に付け足すようにぼそっと、ユピテルの正体をつぶやくがシレスは何を言っているのかわからない風な様子で疑問顔を浮かべた。
「はぁ……。よくわかりませんがユピテル様に伝えて参りますね。」
 シレスは部屋を後にすると、ミネルヴァは書面にサインすると蝋で封をした。
「あとは、BBQ大会の手配と……。まぁ。うふふ。ハロルド王ったらこんな御茶目なこと考える子だったのね。いいわ。ビール樽用意しようじゃないの。」
 にやりとわらうと、商人宛ての書面にカリカリとBBQ大会用の資材とハロルド王の考える“余興”の用意をしていくのであった。
「楽しみね……!」

 

 

ミネルヴァのターン!ドロー!

金貨300枚を犠牲にしていろいろな資材を召還!!

クレスダズラの神話

はじめに、海があった。
そこに原初の神より生み出されし三人の神が降り立った。
その神の名はアルマ=ユマ、アルガ=ダズラの姉妹と翼有る神メサ=コアトル。
降り立ちし神はこの地に大陸を作ろうと相談した。
そしてヒトを住まわせ繁栄させ豊かな土地にしようと三人は思案をはじめた。
生命を司るアルガ=ダズラは言った。
「大陸と生命を作るには媒介が欲しい」と。
何を媒介に大陸と生命を作るか三人は思案した。
そして、翼有る神メサ=コアトルは言った。
「ならば私を媒介とすればよい。」
アルガ=ダズラとアルマ=ユマは困惑した。
兄弟同然のメサ=コアトルが自身を大陸と生命の媒介になろうと言ったからだ。
「両目からは男と女が生まれよう。羽は麦となるだろう。口からは風が吹こう。四肢は大陸となろう。これ以上の媒介はないではないか。」
困惑する二人を眼にメサ=コアトルは続ける。
「私は死なないから大丈夫だ。ただ眠るのみ。ただし。私が再び起きる時はこの大陸が滅ぶ日となるであろう。」
滅びの予言をメサ=コアトルは口にする。
「我らの子らが争いを続けるようなら私は再び起きよう。そうならないよう、二人は我らの子らをみまもってほしい。」
メサ=コアトルがそう言うとアルマ=ユマとアルガ=ダズラが頷いた。
「では私が媒介としての封印を行おう。あとはアルガよ。頼んだぞ。」
破壊を司るアルマ=ユマが時空を断絶させた刃を出現させると、メサ=コアトルに向けて切りかかり一筋の涙を流した。
「メサよ。我らの大地となり見守ってほしい。」
「メサよ。我らの生命の源になってくれてありがとう。大地をここに作り羽より貴方に似た種族を作りましょう。」
アルガ=ダズラが倒れたメサ=コアトルの羽を何枚か抜き取り、倒れた身体に手のひらを当てると広大な大地が生まれた。
眼からはヒトの男と女が、翼からは麦をはじめとする農作物が、そして風が吹きはじめた。
そして、抜き取った羽より有翼人の男女が生まれ、指先からはサターニアの男女が、足の爪からアルビダの男女が生まれた。
「アルマ。これからは私たちでこの大陸を導いていきましょう。」
「アルガ。ああ。豊かな大陸にしよう。」

そうしてクレスダズラ大陸は生まれた。
――数百年後、大陸を二分する戦争が起きるまでは……。

 

画像ちいさいですがメサ=コアトルはこんな感じのヒトです。

野球大会途中ですが筆が乗ったので前々から描きたかったクレスダズラの神話を書きました。

f:id:haru1792:20170726233830j:plain

 

野球大会編 第二章 クレス王国にて

 ――大蟹の月15日、クレス王国王宮
「ハロルド閣下。ダズラ王国より野球大会の招待状が届きました。如何なされますか?」
 長いウエーブがかったブロンドを後ろに流し、華奢なサークレットを額に飾った、中年の男。美髪王ハロルドに恰幅の良い大臣がダズラ王国から届いた野球大会の招待状を差し出す。
「ほう。あのスヴァ女王が野球大会を開くと申すか。良い。受けろ。どうせあの女王のことだ。自ら出るに違いない。私も出ることにしよう。」
「国王自らですか。たしかにスヴァ女王は自ら出ると言いそうですな。」
 恰幅の良い大臣は両手を組みうんうんと頷く。
「フギンケニッグ家と黒の蝶にも声をかけておけ。チームは賞金稼ぎをいれとのことだ。最近名が売れている者は居るか?」
 大臣に眼光鋭く良い賞金稼ぎが居ないかと問いかける。
「そうですな……。最近良く名を聞くというと肉喰いのクリエムヒルトと豪腕のヒルデブランドでしょうか。二人とも黒の貴婦人の孤児院出身でございます。」
「ほう。黒の貴婦人の……。あそこはつわものを輩出することで有名だからな。しかし肉喰いとは物騒な名だな。大丈夫なのか?」
「クリエムヒルトは狩った相手のその……。肉を喰うということでついたそうですが……。嘘かまことかは存じ上げます。」
 ぎょっとした様子でハロルド王は眼を開く。
「それはまことか!なんとも物騒ではないか!」
 恰幅の良い大臣はおどおどとした様子で答える。
「嘘かまことかは真実を知るのは……。相方を務める豪腕のヒルデブランドのみでございます。」
 ハロルド王は腕を組み思案する。物騒な人間を入れては事だ。しかし黒の貴婦人を呼ぶということをふと思い立つ。
「そうだ。一つ余興を行おうではないか。黒の貴婦人を呼べば黒の貴婦人の孤児院の者は大人しくなるであろう。それにだな……。ゴニョゴニョ……。」
「それは名案でございます!しかし王よ。そんな下人のようなことを自らして大丈夫なのですか?」
 王は自慢げに口端を上げ笑う。
「私の呼ぶ者は文句は言うまい。開催場所もクレス王国で決めてよいとのことだ。フギンケニッグ領ダグのビフロスト球場で盛大に行おうではないか。」
 大臣は嬉しそうに笑顔を返す。
「おお。こちらの国で開催するというのは良いですな。それに……。ふふふ。楽しみでございます。それでは来客の手配を致しましょう。」
「ああ。任せたぞ。私も息子と野球の練習をしようではないか。」
 そう言い、二人は嬉しそうにとある余興の事を考え笑う。
ダズラ王国のチームに一泡吹かせようという……。とある余興を。

 

 

ミネルヴァがアップをはじめました。

野球大会編 序章

 とある昼下がり、ダズラ王国王宮の執務室にてスヴァ=ローグは面倒くさそうに日々の執務をこなしていた。
「ふむ。マデラ橋が大雨で落ちたから新しいのを建てたいと……ええい。この程度の些事を王たる我にまで上げるとはまったく文官は何をしておる。」
 苛立ちをはき捨て判を押し次の書類に目を通す。
コンコンとノックの音が部屋に響きスヴァ=ローグはドアに目を向けた。
「お嬢様。お茶のご用意ができました。少々休憩をとられては?」
 紅茶と茶菓子の乗ったトレイを持った、体格の良い壮年の執事が休憩を促しに現れた。
「爺か。面倒くさい仕事ばかりで飽き飽きしておったわ。茶を頂こうか。」
 額にねじくれた二本の角を持ち、黒い白目を持つ――サターニア種の執事は目を細める。
「全く。お嬢様は国家の主なのですから面倒くさい仕事と言わずにやらねばならぬのですよ。ひとまず休憩にいたしますか。」
 この王をお嬢様呼ばわりする執事は、スヴァ=ローグ王直属の特殊部隊“武装執事隊”の隊長を務め、武装執事隊第一席の座に座すセイ=ロンという古強者だった。
前王スヴァ=ロギッチの頃よりスヴァ家に仕え続け、良き参謀として、良き執事として、また良き師としてスヴァ=ローグのサポートをしていた。
 ティーポットよりお茶を淹れ、花をかたどった可憐な形の茶菓子をテーブルに並べる。
「ほう。今日は天空茶か。香りが違うな。」
 うれしそうにスヴァ=ローグは紅茶を手に取り香りを楽しむ。
「お嬢様は天空茶がお好きでございますからね。お菓子もルラ高地より取り寄せたものです。中に小豆の甘いペーストが入っておりますよ。……それよりもです。何時になったら先日お話になっていたクレス王国との野球大会の招待状を送っても良いのでしょうか?」
「うっ……悪かった。懇意にしている賞金稼ぎらも集めて野球大会をするのであったな。もうクレス王国に送ってよい。日時はそうじゃな、獅子の月3日の休息日でよかろう。スケジュールの調整は任せたぞ。」
 ぺこりと頭を下げてセイ=ロンは満足げに微笑んだ。
「野球大会は我々武装執事隊も楽しみにしておりますからね。ヌワラ等は若い頃を思い出すと言ってそれはもう張り切っておりますよ。」
「そうか。ヌワラは若い頃は半神の1番であったな。俊足は衰えてはおらぬだろうな?」
 にやりと武装執事隊第二席のヌワラ=エ・リヤを思ってスヴァ=ローグは笑う。元プロ選手が居るというだけで国家同士の野球大会の勝率が上がるからだ。
セイ=ロンも悪そうな笑顔を見せながら返す。
「お嬢様もご存知でしょう。もう150を過ぎたというのにヌワラの素早さといえば、若手も居るというのに武装執事隊随一でございますよ。」
「そうだったな。ヌワラの機敏さは衰えを知らぬな。我が勿論ピッチャーであろうな?」
「そうでございますとも。わたくしはキャッチャーを勤めさせて頂こうと存じます。あとはそうですな。武装執事隊は全員参加の方向でスケジュールを詰めさせようと存じますよ。」
「ほう!全員集まると言うのか。こちらのチームは勝ったも同然ではないか。」
 武装執事隊が全員集まるという報告を聞き、スヴァ=ローグは驚きと喜びで声を弾ませた。
「しかしですな……。クレス王国には体力の化け物のフギンケニッグ家と例の孤児院がありますからな。油断なりませぬ。」
「そうか。あの武装集団といわれておる黒の貴婦人の孤児院じゃな……。あそことフギンケニッグ家はまずいな……。」
 セイ=ロンは困った様子のスヴァ=ローグを見て嬉々として話を続ける。
「こちらは武装執事と有翼人と、例のフギンケニッグの家出娘がこちらの国で賞金稼ぎ登録をしておりますので呼ぶ予定でございます。ほら。例の赤の魔女と呼ばれている賞金稼ぎでございますよ。」
「おお。そうじゃったか。しかしクレス王国に帰せと向こうから言われかねまい?」
「あのフギンケニッグ家なら放って置くでしょうな。なにせ野蛮人と名高い貴族でございましょう。現頭首のドラウプニル公も若き日は大陸中をほっつき歩いていたそうですし大丈夫でございましょう。我がダズラで賞金稼ぎ登録をしているのなら我がダズラの戦力でございます。」
「頼もしいのう。我も楽しみになってきたわ。そうじゃ。ブルペン練習をせぬか?ボールとグローブを用意せい。」
 うきうきとした様子で仕事を放りだしてブルペン練習をしようとするスヴァ=ローグにセイ=ロンはぴしゃりと言う。
「いけませぬ。本日の執務が終わったあとでしたらお相手いたしましょう。」
「爺はいつも厳しいのう……。仕方ない。早く仕事を済ませるから終わったらブルペン練習だぞ?」
 渋々ながら仕事に戻るスヴァ=ローグを見てセイ=ロンは微笑む。
「はい。お嬢様。楽しみにお待ちしておりますよ。」
 そういってセイ=ロンは部屋を後にした。それを見てニコニコと笑いながら書類に向かい出したスヴァ=ローグはつぶやいた。
「獅子の月三日が楽しみじゃのう。」
 

 

 

 

 

 

久々の更新です!

補足説明ですがクレスダズラ大陸のサターニア種は長命で200歳から250歳近く生きます。肌は皆浅黒く、角の形は家によって違います。

サターニア種が支配階級に多いので武装執事隊はほぼサターニア種で占められています。

あとセイ=ロンさんはこんな感じ。

f:id:haru1792:20170708105408j:plain

 

あと落書き

f:id:haru1792:20170708105436j:plain

 

ゆっくり野球大会書いていこうと思います!

焔の料理人ハティ―調理編ー

「ミネルヴァ。ライスランドの会場へ送ってもらえないか?」

 
 材料を抱えてクレスダズラのミネルヴァの店へと帰ってきたハティ。
その目には何か決意の輝きのようなものが宿っていた。
「いいわよ。私も審査員としていかなきゃいけないし一緒に行きましょう。」
 ミネルヴァがそう返すと扉が何もない空中にいきなり現れる。
何もないかのようにミネルヴァはその扉に手をかけ、ハティも後に続く。

 ――ライスランドホワイトデー会場キッチン
「ここからは調理人と審査員は別々だから私は向こうで待つわね。楽しみにしているわ。」
 ミネルヴァがホワイトデー会場のキッチンを後にする。その背を見送った後、ハティは気合を入れるかのように顔をパシッと叩きつぶやく。
「よし。やるぞ。まずは豆の準備からだ。」
 チュリグ産の豆を取り出し、リーフィ大陸の水で浸す。
「これで12時間程待つ……。少し寝るか。」

 ――12時間後
「豆もふやけたな。そしてこの豆をすりこぎで漬け込んだ水ごとすりつぶす……!」
 ひたすらすりつぶす作業を繰り返すハティ。
満遍なくすりつぶされた豆をなべを取り出しなべに移し、リーフィ大陸産の水を追加して煮込む。
「これをしばらく煮込んで……と。焦げやすいから注意だな。」
 注意深く豆をかき混ぜながら泡の様子が変わるまで煮込み続けていた。
すると、豆乳のよい香りが漂い始めた。
「成功だな。これを布でこしとっておからと豆乳にわけて……と。」
 ボウルに布でこしとった豆乳と布に残ったおからを取り分ける。
「そして豆乳を温めなおして……にがりを打ってと。よし。固まってきたな。」
 おもむろに容器に上澄みごと移し、つぶやく。
おぼろ豆腐。完成だ。俺はこれが豆腐の究極の姿だとおもっているんだ。」

f:id:haru1792:20170415131700j:plain

 

「ライスランドの醤油をかけて食うと……。うん。うまい!」

 味見をし、満足げにうなずくハティ。

「俺は豆腐が好きだからな。豆腐しかないとおもっていたんだ。あとは審査だな……。どうなることやら。だな。」

 

 

 

 

 

 

 

なんか割りと普通になりました。

ハティさんは豆腐が好きです。

おぼろ豆腐は私も好きです。

焔の料理人ハティ一人旅ーレカー城塞都市編ー

「ここがライス王国のレカー城塞都市か……。」

 ミネルヴァの転移扉から降り立ちつぶやくハティ。

「立て続けに転移してもらったから腹が減ったな。お弁当でも食べるとするか。」

 笹でくるんだママル米の握り飯を広げ、木陰に腰をかけるハティ。そこに鎧武者風の人影と謎の車が止まった。

「やや。そなた。それは握り飯ではないか?それがしは少し困っておるのだが握り飯を分けてはくれまいか。」

 謎の鎧武者はそう話しかけてきた。握り飯がどうやら必要な様子だった。ハティは気の毒にと思い名乗る。

「俺はハティ。貴方の名は?握り飯が必要なのであれば分けてやる。一体どうした。」

「それがしは玄米五合と申す。車がガス欠でな……。握り飯があれば動くと思ったのだがコンビニが立て続けに閉店しておって困っていたのでござる。」

「は?車が握り飯で動くのか?」

 ハティは素直に疑問を口にする。

「ああ。この国の物の原動力は米なのでな。米は全ての原動力なのだ。」

 玄米五合は胸を張り自慢げに話す。

「それならば、この握り飯を使うがいい。そうだ。醤油のありかを知らないか?」

「かたじけない。車が動くようになれば醤油の蔵まで乗せていって進ぜよう。」

 握り飯を車にほおりこむとブオオオンとエンジンの音が響いた。

「よし。動くぞ。別大陸の米でも大丈夫なようでござる。」

「おお……。」

 はじめてみるテクノロジーの結晶にハティは目を輝かせた。

「さあ乗るでござるよ!飛ばすでござる。」

 そういってハティは醤油蔵まで送り届けてもらう。

f:id:haru1792:20170404155830j:plain

「ありがとう。良い醤油だ。これで俺の目的は達成した。元の大陸へ帰ろうと思う。玄米五合。また会おう。」

「握り飯。感謝する。無事に帰るでござるよ。」

 握手を交わし別れの挨拶をする二人。そしてハティは何もない空間に向かって叫んだ。

「ミネルヴァ!全部終わった!クレスダズラに戻してくれ!」

 そして何もない空間だったはずの場所に扉が突然現れる。ハティは「またな」といいその扉をくぐると扉自体が消えてしまった。

「おお……。なんと不思議な。しかしこの握り飯のおかげで助かったでござる。」

 玄米五合はそうつぶやくと車に乗り込み家へと帰るべくアクセルを吹かした。