野球大会編 第三章 黒の蝶にて

――大蟹の月22日、クレス王国黒の蝶。
 ミネルヴァはクレス王からの招待状を見ていた。
黒の蝶側より数名選手を用意して欲しいという要請があったからだ。
「んーどうしようかしらねぇ……。ウグイス嬢もこちらで手配してほしいとのことだけど。」
 ミネルヴァは思案する。金貨にして300枚の大仕事が待っているのだ。下手なことはできない。
「ミネルヴァ様。お茶のご用意ができました。少々休憩なさっては?」
 紅茶をトレイに載せたシレスに休憩を促される。
いい事を思いついたかのようにミネルヴァはぱっと顔が明るくなりシレスに言った。
「そうだわ!シレス。貴方ソフトボールやってたわよね!野球大会に出なさい!あとウグイス嬢はペトラね。あの子あの辺上手いから。」
「は……はい。良いですが国家同士の野球大会に、私なぞが出ても良いのですか?」
 戸惑うシレスを尻目に返答の手紙にシレスとユピテルの名を書くミネルヴァ。
「ミネルヴァ様?ユピテル様はこの場に居ないのですが、勝手に出場の手配をしてよろしいのですか?」
「いいわよシレス。あいつツケためてるから、この辺で支払わせとかないと。それに……クレスの事はクレス王にやっていただかないとね?」
 最後に付け足すようにぼそっと、ユピテルの正体をつぶやくがシレスは何を言っているのかわからない風な様子で疑問顔を浮かべた。
「はぁ……。よくわかりませんがユピテル様に伝えて参りますね。」
 シレスは部屋を後にすると、ミネルヴァは書面にサインすると蝋で封をした。
「あとは、BBQ大会の手配と……。まぁ。うふふ。ハロルド王ったらこんな御茶目なこと考える子だったのね。いいわ。ビール樽用意しようじゃないの。」
 にやりとわらうと、商人宛ての書面にカリカリとBBQ大会用の資材とハロルド王の考える“余興”の用意をしていくのであった。
「楽しみね……!」

 

 

ミネルヴァのターン!ドロー!

金貨300枚を犠牲にしていろいろな資材を召還!!